社員の想い #01

お客様に叱られ続けた創業時代。

「手頃な価格でも質が安定している」(京都府・HH様)
「やはり品質の良い山忠さんの品が好きです」(宮城県・MT様)
「山忠さんの商品は、安い物でも品質が良いので、利用させていただいております」(島根県・IY様)
「大変品質が良いため、安心してカタログショッピングができています」(長野県・SM様)
「御社の靴下は本当に良質で、手放せません」(福岡県・SY様)

これは、山忠の商品品質に対して、お客様より寄せられた喜びの声の一例です。
山忠では定期的にお客様のご自宅へ訪問させていただいたり、また、イベントなどを通して対面販売を行なうこともあるのですが、「山忠商品は品質がいい」と仰ってくださる方々は多く、品質管理に携わる者としては大変嬉しく思っています。

山忠の功績に対して、国や県から様々な賞をいただく。

私はこの職務に約20年ほど就いていますが、山忠商品の品質の良さも、行商経験から生まれてきたのだと思います。実は創業当時、こんなことがあったそうです。

昭和33年、雪国新潟の加茂市で、兄弟4人がたった一台の編み機で作った靴下を、地域の人に行商するところから山忠は始まりました。

一番最初に作ったのは、あったかい「パイル靴下」。タオル地のような靴下です。
ところが、お客様から「おめんとこの靴下、すぐ穴開くし、ゴミだらけらて!」と叱られてしまいました。
そこで糸を変えて丈夫でゴミのつかない内側綿・外側ナイロンの靴下を開発しました。今度こそはと思い、
靴下をコンクリートの上でゴシゴシこすって丈夫さを確かめました。その甲斐あって「鉄鋼底」と呼ばれるくらい丈夫な靴下ができました。

ところがところが、今度は「おめさんとこの靴下、はっこて(冷たくて)履かんね!」と言われてしまいました。
がっかりしましたが、試行錯誤の末、内側を純毛にして温かく丈夫な「純毛靴下」ができました。

今度こそ大丈夫だろう。ところがところが、今度は「洗ったらひっで(すごく)縮んだ!」と言われてしまいました。さらに糸の値段も8倍に跳ね上がり、さすがに創業者兄弟も困り果ててしまいました...。
しかしそれでもあきらめず、いろんな糸屋さんに聞いて回り、素材を最適な混率で組み合わせ、寝る間も惜しんで編み方も工夫。ようやく丈夫で温かく「モノがいい!」と評判の山忠の靴下が誕生したのでした。

普通の会社がやらないような商品検査も
品質にこだわる山忠だから徹底的にやる。

山忠では商品を生産する前から、工程ごとに企画設計どおりに商品ができているかをチェックする品質の管理と、
できあがったものをチェックする検査とで、二重に品質を確認しています。

また、たとえば他社の靴下ではまず行なわないであろうテストに「摩耗検査」が挙げられます。読んで字のごとく、その靴下がどれだけ擦り切れにくいかを試す検査です。一般的な3足1,000円ほどで購入できる靴下は、いわば「消耗品」としての靴下であり、山忠の靴下とは考える価値が異なるため、わざわざ「摩耗検査」は必要ないのでしょう。しかし、山忠では行商時代に感じた「より良い靴下をできるだけ長く愛用していただきたい」という精神を今でも大切に持ち続けています。

お客様からいただく「品質が良いので安心して買っている」というお声。そんなお声をいただくたびに、自分のやっている仕事に誇りを感じます。