品質管理室の仕事を一言で表すなら、「お客様に不良品をお渡ししないこと」に尽きます。
そのために社内での検査体制を整備することはもちろん品質管理の基本であり、欠かすことはできません。
しかし、私たちが特に重視しているのは、「そもそも取引先や協力工場から不良品が納品されないためには何をすべきか」という視点です。社内で不良品を見つけて止めるだけでなく、不良品を発生・流入させない仕組みづくりに取り組むこと、この考え方を軸に、自ら相手先に出向き、現場を見ることを大切にしています。
検査前には仕様書をよく確認。
たとえば、納品された商品の品質に関する問題が発生した際は、納品元の取引先から説明に来てもらう前に、まず私たちが先に現地へ伺います。伺った先では、「誰が、どのような環境で製造しているのか」などを確認し、原因究明と再発防止に向けた取り組みを支援します。
また、問題が発生していない取引先にも積極的に訪問しています。
訪問先では、改善が必要な点については率直にお伝えします。また、他社で発生した品質トラブルの事例を共有し、未然防止に役立てていただくこともあります。
取引先からは「他社の品質管理担当者は、問題がないのに訪問してくることはほとんどない」と言われることもあります。しかし、問題が起きてから対応するのではなく、問題を起こさないために現場へ足を運ぶことこそが、私たち山忠の品質管理室の役割だと考えています。
何回も顔を合わせてくると不良率は下がってくる。
この取り組みをを続けてきたなかで、はっきりと実感していることがあります。それは、現場を訪れ何度も顔を合わせることで、不良品の発生率は着実に低下していくということです。
山忠品質への理解が深まり、商品への向き合い方が変わってくるのです。単なる納品する側、される側という関係を超え、「共に成長し、品質を育てていく」という関係になっていきます。
実際に、ある取引先からは、
「山忠さんと取引させてもらってから、本当に鍛えられて品質が良くなった」
という言葉をいただいたことがあります。この言葉は、私たちの取り組みの意義を象徴するものだと感じています。
もちろん、取引先に品質向上を求める以上、まずは自分たち自身が品質に対して徹底した姿勢を持つことが欠かせません。相手に求める前に、自ら実践することを基本としています。
取引先に厳しいことを言っている手前、自分たちはより品質管理を徹底して厳しく。
山忠では、「品質へのこだわり」が全社員に浸透しています。「山忠の品質は自分たちが守る」という意識は社内全体に伝統として根付き、日々の仕事の中で受け継がれています。この山忠が長年にわたり築き上げてきた"品質の暖簾"を守り、次の世代へとつないでいくことが、私たち品質管理室の使命だと思っています。
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